エッセイ

二科展入選 その2

2021年09月01日

 

 
さて公募展に挑戦する事を決意をしたものの、世の中にはどんな公募展があるのかが分からない。
よく名前を聞くのは二科展、日展、院展の3つだが、調べてみると一般公募している美術展は他にもたくさん存在する事が分かった。
クラシック音楽の世界も有名なコンクールはわずかだが、実は数限りない種類が開催されており、自分のレベルに合わせてコンクールを選んで挑戦する。
国内のクラシック音楽界では日本音楽コンクールが有名だが、最近ではこのような一流のコンクールでも、音楽専門学校に在籍もしくは卒業していない挑戦者が目立つようになった。
東大や慶應大に通いながら音楽以外でも才能を持ち合わせた人が挑戦をする。まさに才能の多様性が感じられる。
そんな中、私はまだ彫刻を習い始めて10年ほどであり、歌手活動を行いながらの制作であるが、入選を目的とせずとも名のある公募展に挑戦してみたいと思った。
調べてみると二科展は8月の応募だったのでこれから挑戦するにはちょうどいいと思い挑戦してみる事にした。
昨年はコロナの影響により開催されなかったから、今年はその分応募が増えるのではないか。また期間が空いた分みんな力作を出品してくるのではないかとも思った。
搬入当日、みんな等身大以上の大きさの作品を提出しに来るので、業者がトラックで運搬している中、私は自分で自家用車で運び提出しに行った。
国立新美術館の裏口にはずらりと応募作品が並んでいた。
やはり自分が出品するとなると周りの作品がみんな凄く見えてくる。
やはり大きな作品が多いし、みんな現代美術の流れを汲んだ作品が多かったように感じた。
書類を提出する際に受付員から説明があった。
「もし入選しなかった場合、8月29日に作品を引き取りに来て下さい」
要項で知っていた規則ではあったが、いざ言葉でそれを聞くと、入選したいという思いが強くなった。
とりあえずあとは結果を待つのみ。

 


 

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