エッセイ

二科展入選 その3

2021年09月01日

 

提出をしてから4日後、郵便ポストに二科会からの封書が届いていた。
明らかにこれは結果発表の通知だと分かった。
封を開ける瞬間は、合格発表を待つ受験生のような気持ちだった。
開いてみると文章の中から入選という文字が飛び込んできた。
嬉しかったというよりホッとしたという気持ちが強かった。
二科展では絵画部門においてはこれまで芸能人の入選はよく耳にしていたが、彫刻部門での芸能人入選は初めてのようだ。
まさに二刀流を売りにしたいところだが、私の本業はあくまでも歌手。彫刻は趣味として、これからももっと腕を上げていきたいと思っている。
入選してから、美術展の詳細の封筒が届き、
そこに今回の入選作品が一同に載る図録の案内が入っていた。
私はこれから図録用の写真は新たに撮影されるのだと思っていたのだが、問い合わせをしてみると、どうやら作品提出の時に提出した写真が載るらしい。
私は提出書類と作品を一致させるための証明写真用だと思い、自分で撮った写真を提出してしまった。
二科展応募の常連は、それも分かっているので、応募時にはすでにプロのカメラマンに撮影してもらった写真を提出するみたいだ。
図録での写真の差で他の作品と見劣りしなければいいが… 。
さていよいよ9月1日から展覧会が始まる。他の方の作品も含め、自分の作品がどのように展示されているのかとても楽しみだ。



 


 

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